福商連の機関紙です。
第6号
2000年10月25日発行
 
第6回福岡県商工交流会を開催
66歳で一級建築士の資格を取得
9月両目標につづき、10月も読者で達成
「オープンな税務調査を」とがんばった
「青年部ってなんだ」「本音で話ができる」場
何事もやればできる精神でとりくむ
 
今までで一番内容が濃いものだった
第6回福岡県商工交流会を開催
県連は10月1日、第6回福岡県商工交流会を開催し、25民商から百五十人の役員、会員が参加しました。

 今回の商工交流会は、商売の中での工夫や努力、アイデアづくり、情報発信など「商売そのものを語り合う」内容として、参加者が主人公の交流会としてとりくみました。

 実行委員を全民商から出してもらい、2回の実行委員会を開催、とくに今回は、商売そのものを語ってもらうということから、分科会ではなく、分散会(パネルディスカッション)形式でおこない、パネラーについては、ほぼ全民商から推薦され、23人が登録しました。

 当日は午前中、「商工交流会に対する報告」のあと、「これからの中小業者の課題―自立と共同」をテーマに県連顧問の天野順二氏が講演をおこない、午後から6つの分散会に分かれて、熱心に交流しました。

 分散会の中では、自分の商売の実態、経営分析と問題点、業績向上の秘訣、経営理念やこだわりを持つことの重要性、営業のやり方などさまざまな経験が出され、それぞれの参加者がそれぞれの立場から異業種の経営経験を学びあいました。

 参加者からは、「今回ほど、骨身にしみる話を聞いたことは、70年の人生の中ではじめて」(東福岡)、「異業種の方々のいろんなアイデアを聞かせていただき、大変参考になりました。いままでのいろんな交流会に参加しましたが、今回の商工交流会が最高でした」(博多)、「いろいろな仕事をしながら、今までやってきたというたくましい話に感動した」(若松)、「入会して5年になりますが、商工交流会に参加して本当によかった。自分のためになったと思う」(大牟田)、「不景気できびしいからという言い訳で逃げている自分に喝をいれるいい機会になりました」(南福岡)、「商工交流会の意義と必要性を実感しました。最終的には大商連の商工フェアーが目標です」(門司)など、感動が紙面にあふれる内容の感想文が多数寄せられました。

 県連では、今回の経験に学び、異業種、同業種の交流を工夫するなどして、民商で商工交流会を開くことを呼びかけています。
 
商売繁盛E  66歳で一級建築士の資格を取得
松崎正登さん(東福岡民商
総合建築業を営む、松崎正登さんは、10年ほど前に、土木工事から総合建設に切りかえ、NTTの下請けに入ってから、一級建築士3人を含め、職人や事務員など12人の従業員をかかえて順調にのびてきました。

 商売は「信用とやる気」と、従業員みんなと打ち合わせながら、「今日の仕事はここまでやる」と決めて、ぜったいやりあげることをモットーに望んできました。

 仕事の内容は、NTTの下請が主で、昨年は光ケーブルの土台づくりで大忙しだったそうです。

 また、芸能人の酒井法子さんの自宅を福岡市南区に、スピッツのボーカルである草野マサムネさんの自宅を糸島郡志摩町に建てるなど、一戸建も請け負っています。

 このように、信用が厚く仕事が順調なのは、5年ほど前にNTTの部長から「一級建築士の事務所になっているが、あなたも持っているのか」と聞かれ、「見下されたらいかん」と決意して、松崎さん自身が一級建築士の資格を取ったことが大きいのではないでしょうか。この資格をとるため、一年間、週4回、夕方6時から、従業員にも内緒で必死でやり繰りして、建築専門学校に通いました。教官の言うことを一言一句聞き漏らさない迫力で学び、製図は2回かかったものの、学科は1回で合格しました。

 94年10月、66才の快挙でした。
 それまで、見積りを出すにも、一級建築士の資格をもった従業員に判を押してもらうなど遠慮もあったけど、すっきりしたそうです。

 松崎さんは「自分で決めたことは、絶対やらないかん」という気概あふれる性分で、民商の常任理事としてもがんばっています。
 
9月両目標につづき、10月も読者で達成
筑紫民商
 筑紫民商は、昨年の大運動同様に、自主目標を達成させる拡大で奮闘しています。読者5人、会員1人が支部の目標で6支部全体で読者30人と会員6人、9月はこの目標を全支部が達成しました。10月も引き続き奮闘し読者30人の目標を達成し、会員1人を拡大しています。

 拡大のカナメとなって拡大推進委員で、その激励のもとに支部役員も奮闘し、なかでも今年新たに役員になった3人が成果をあげて奮闘中です。1カ月を通して拡大があがっています。とくに20日すぎの後半に3人、5人などの拡大が続きます。

 なかでも拡大推進委員である光安さん(コンビニ経営)は9月の拡大推進委員会開催後、熱い決意で2人の会員を拡大したことが光ります。宮崎民商の紹介で入会したAさん(鍼灸院)は「会員になると班で配達集金をしあう」と聞いていたことから、さっそく12部を配達しています。

 新原英俊拡大推進委員長(エクステリア)は「推進委員会を毎月開くことが大事。毎日が拡大」と前進の構えを語っています。

 同民商は、「拡大日、拡大した役員、会員名、支部名、読者・会員の区分、郵送・手配りの区分」などを、拡大順に記録して、誰がみてもわかるようにしています。

 10月も日常拡大を追求しながら、会外への民商押し出しで、独自ビラ2万3千枚のビラを一般新聞に折り込み、25日に「なんでも相談会」を開催しました。
 
「オープンな税務調査を」とがんばった
緑 豊重さん(直鞍民商)
 緑豊重さん(園芸養土・法人)の事後調査は、盆前の税務署からの電話で始まり、「申告書の確認」ということで第1回目の調査が8月18日に決まりました。

 18日は、8人の役員・会員と一緒に待っていましたが、署員は、開口一番「民商と分かる人はだめ」と、立ち会いを拒否。前回(3年前)の時は事務局員がいてもやったのに今回は1人も認めませんでした。

 緑さんが「納税者に権利はないのか」と、尋ねると「調査を正当な理由で断る権利はあるが、リスクが伴う。権利はこれだけ」と回答。緑さんは「数年前から税務署駐車場の片隅のテントの中で申告させられ、申告書は段ボールの箱に投げ込まれるという扱いをされている。集団で行ったら、公示も何もないのにそういう扱いだ。人格を無視している。立ち会いを認めず、1対1でやるのなら、私も駐車場のテントでやりたい」と申し入れました。署員は「1対1でやれるのなら、地べたでなければ私はやります」と21日午前10時に次回調査を約束して帰りました。テントで調査をやるという意図は、とにかくオープンに調査をするということ、密室での調査のやり方に問題があるためです。

 調査の内容をニュースで

 21日の朝には、駐車場にテントを立てて、第2回に臨み、テント内には、緑さん一人、立ち会いの数人はテントの周りで見守りました。署員は、テントを見てびっくりしたようですが、とりあえず席につき、前回申し入れたことに対して「上司と話し合ってきた結果、テントでの申告受付は、数が多くて署内に入れない。段ボールは改める」と、報告しましたが、「テントでの調査はできない」と振出に戻りました。

 緑さんは、再々「調査は受けていい。公務員の仕事として認めているし、税金を納めることも認めているが、オープンに受けたい」と訴えましたが、立ち会いや外での調査を認めませんでした。

 この日から調査の内容を知らせるニュースを作成し、会員や取引先に配布し始めました。

 第3回目のとき、道路わきの工場の壁に垂れ幕(写真右)を2枚、応接室にも手書きのポスターを張り出しましたが、署員は、見て見ぬふり。この時もまず、テントに案内し、その後室内に移り、調査の話をしました。この日から立ち会いの人に隣の部屋(ドアは無い)に行ってもらい、調査に入りました。テントでやるということに固執することで、調査を拒んでいると思われたくなかったためです。結局、後2日間署員はやって来て、帳面など一生懸命写し取っていましたが、仕入れや経費帳などは見ませんでした。 最終的には9月13日に申告書の計算ミスで修正申告は、税額一万七千二百五十円でした。

 この間ニュースを4号までだし、従業員にも取引先にも会員にも内容をオープンにして、調査にあたってきましたが、ここまでできたのは、自主計算、自主申告がきちんとされていて、どこをどう問われてもきちんと説明のつくこと、将来を見越して知恵もつけ、やるべきことをやって、納めるべき税金はきちんと納めているという自信からです。

 この経験を民商運動に

 今も、垂れ幕、ポスターは、外さず、張り出していますので、目にした取引先の人と、納税者の権利や調査の受け方などの話になり、資料と商工新聞を渡し、購読をすすめたりしています。

 また、「今後の会社としての方針も、経営保全と税務対策の責任者を決め、増税されてからやるのでなく、今、大増税反対の声を広めるという2つを決め、社内だけでなく、多くの人に増税攻勢がきていることに気づいてもらい、民商が『営業・地域を守る団体』となれるよう、仲間内での信頼関係を築いて、自主計算、自主記帳、自主申告がみんなでやれるように、この調査の経験を民商運動に生かしていきたい」と緑さんは語っています。
 
「青年部ってなんだ」「本音で話ができる」場
県青協が総会を開催
 福商連青年部協議会は10月22日、博多市民センターで第25回総会をおこな、22青年部から37人の代議員が参加しました。

 全商連青年部協議会のの村田進副議長の記念講演のあと、3つの分散会に分かれて論議をしました。

  「民商青年部てなんだろう」「緊急度は低いけど重要度は高いところではないかと思う」「話をするのは同級生など友達のほうが話しやすい。でもサラリーマンには分かってもらえない部分がある。自営業は直でお金を扱うのでサラリーマンには分からない壁がある。民商青年部に行くと業種はちがうけど似ているところがある。共感できるところがある。本音で話ができる」「答えをだすところではなく何をやらなくてはならないかを腹におとすところではないか」など良い論議ができました。  方針案、決算・予算案を満場一致で採択、「増税反対」の特別決議を採択しました。 新たに選出された役員(敬称略)は左記のとおりです。

▽議  長 前田一夫(甘木朝倉・畳ふすま製造)
▽副議長 黒澤秀雄(中間遠賀・クロス)
       中園智宏(中間遠賀・自動車鈑金)
       山本康弘(小倉・広告デザイン)
前田新議長
里村前議長
村田全青協副議
参加者全員で
何事もやればできる精神でとりくむ
下田國太郎さん(博多民商共済会理事長)
共済会未加入者のみなさんへ「仲間どうしの助け合いの輪」の中に入っていただくよう、また未移行会員のみなさんには本則への理解を深める手紙を活用しています。 移行促進運動では、「75歳までに死ぬということでなく、みんなで長生きしてがんばりましょう」と訴えています。

 会員のみなさんの幸せを願ってとりくみ、行動のなかで「移行する」という返事があると喜びもひとしおです。

 これからも共済会理事のみなさんと学習を重ね、夢とロマンの共済の新たな発展をめざしてとりくむ決意です。