毎日、フル回転!

川嶌 正枝さん(八幡民商)
 総合建設業を営む父親の正俊さんが病で2度倒れたことで、3年前から仕事のことはほとんどわからない状態で社長代理として始めました。低迷している業界やトラック代金の返済などの支払を考えると今のままではだめだと、正枝さんの英断で半分程の車などを手放し、身軽に小回りの利く営業を心がけました。

 また、正枝さんは電話でしか知らないお得意さんの所へも挨拶回りをしたり、現場の後かたづけを手伝うなど、顔を見せるようにしています。

 従業員7人にも「言いたいことは直接自分に」と話し、「北九」という看板を背負っているからといって、特別がんばらなくてもいい、与えられた仕事を「普通に」「まじめに」「きちんと」してもらうようにしています。しかし、どうしても時期によって仕事の量に波があるため、従業員に賃金面で迷惑をかけないよう日々の営業も怠りません。

 そうしたお互いの努力で顧客から「北九さんの仕事は気持ちいい、ありがとうね」と、言われ、口コミで仕事も増え、返済も着実に減っています。

 一応、平日は午後7時頃まで、日曜日が休みですが、重度の障害児の3女真梨子ちゃんをかかえ、また、ご主人の鎮光さんが昨年4月にはじめたファミリー居酒屋「かわしまや」があるので、1年中休みなく、毎日フル回転の日々を送っています。上の2人の子供にもきちんと状況を説明し、正枝さんの母親の恒子さんと家族みんなの力で乗り切っています。

 今は、3次下請けとしての仕事が中心ですが、これからは下請けでなく、直接つきあえる顧客とがっちり結びつき、また新規を増やし、自分が待っているものをフル活用できるように努力しています。業界内の横の関係も同年代の後継者たちとお互い声を掛け合い広げています。

許k九(ほくきゅう)

北九州市八幡東区日の出町3−7−11

電話 093−662−0699